2008年度 活動指針

理事長所感

愛こそが私たちを前進させる原動力である/2008年度 LOMテーマ:『愛』〜愛が溢れる社会の実現に向けて〜

2008年度は「愛」〜愛が溢れる社会の実現に向けて〜
というテーマのもとに4つの基本方針
【1】 JCの力を進化させよう
【2】 北九州の未来を創造しよう
【3】 コミュニケーション豊かな社会を創造しよう
【4】 友情から世界平和へ繋げよう
を掲げて運動を邁進しました。

飯野 一義
社団法人 北九州青年会議所 2008年度 第56代理事長 飯野 一義

JCの力を進化させよう

 今まで以上に「市民から求められる・愛されるJC運動」を展開していくためには55年の歴史を振り返る・組織力の向上・300名体制のマンパワーを時流に沿って進化させていくことであり、そのために2008年12月1日から施行される公益社団法人格取得の準備を視野に入れて2回の「公益法人格取得セミナー」を実施しました。過去の事業検証及び諸問題を明確にすることによりメンバー一人ひとりが周知徹底と理解することによってJC運動への意識の向上へと繋げることができました。
 300名体制のマンパワーを維持していくための拡大活動におきましては、拡大委員会の積極的なコミュニケーションと「出会いこそ人生最大の喜びである」をモットーに60名の新入会員を新たに迎えることができました。
 毎月の例会におきましては、常に4つの基本方針を背景に出席率の向上や公益性を高めることにチャレンジしました。9月度例会では、コミュニケーション例会と題し、100パーセント出席例会を実行し、93.1%の出席率を達成できました。市民参加型の公益性を高める例会の実施においては、テーマや講師選定、広報戦略や情報の受発信の工夫がいることを感じました。
 市民から求められるJC運動の一つとして「九州厚生年金会館機能存続を求める市民運動」とシンポジウム・チャリティーコンサートを開催することで40万名を超える署名により施設の存続が決定し「文化の薫るまち北九州の新たなる創造」を未来へ繋げることができました。また、創立60周年に向けて、S48年生まれの若いメンバーで構成された北九州ビジョン策定会議を中心に「明るい豊かな北九州・ずっと住み続けたいと思えるまち」というビジョンを作成し、DVDにまとめることができました。


北九州の未来を創造しよう

 世界の環境首都を目指す我がまち北九州にとって、「北九州市環境大発会」や「ecomana家族・小学校(環境マナーコンテスト)」を通じて、市民一人ひとりの環境意識を高めるための「気づき」に繋がる事業を実施しました。私たちJCメンバーをはじめ市民一人ひとりの今日からの「いま、自らができること」への行動こそが世界の環境首都を目指す市民意識変革の第一歩であることをあらためて感じさせられたことと、今回790世帯(約6,000人)の方が参加頂きましたが環境問題に対して行動へ移すことの難しさも同時に痛感しました。
 (社)日本青年会議所2011年第60回全国会員大会招致運動は、「誘致することが目的ではなく、全国会員大会はわがまちのビジョン実現のためになくてはならないものである。」私たちは未来の命のために、わがまち北九州を「OMOIYARIの心溢れる持続可能な社会」すなわち「ずっと住み続けたいと思えるまち」へと創造していかなければならない。その運動を北九州から日本へそして世界へ。「仮に50年後の地球を想像し、未来に耳を澄ましたときに、聞こえてくるものが大人になった子どもや孫たちの泣き叫ぶ声ではなく、笑い声であるための運動を我々、北九州青年会議所は目指し続けます。」という熱い思いを全国のJCメンバーへ発信させて頂きました。我々を取り巻く環境問題を未来の子どもたちに残さないためにも危機意識・問題意識・当事者意識をもって一刻も早く行動へと移さなければならないことを深く感じています。そして、何よりも私たちは、これからも愛する家族や未来を担う子どもたちのために、地域のために、そして、市民から地域から求められる・必要とされる北九州JCのために運動を通じてわがまちの未来を創造していかなければならないことを確認できました。


コミュニケーション豊かな社会を創造しよう

 私たち大人一人ひとりがコミュニケーションの大切さを自覚し、感受性豊かな子どもたちを育む家族や地域の愛の輪を創り出すために、色々な事業を通じて心と心の結びつきの大切さや地域に踏み込んだ情報の受発信を行っていくことにチャレンジしました。
 「北九州人間力大賞2008」では、わがまちで活躍する若者にスポットを当てまちづくり・ひとづくりの取り組みを全国へ発信することや、共に手を取り合い学ぶことで運動の輪を広げ、共に活動していくことが今後のまちづくりに欠かせないものであり、各分野で地域に根ざして素晴らしい活躍をしている青年と共にコミュニケーションを図ることにより、明るい豊かな社会を創造できることを感じました。
 「第4回北九州ドリームサミット(以下KDS)」では、第3回までの念願でありました市議会棟でのKDS本会議を実施することにより、参加した中学生たちの緊張感と真剣なまなざしを感じさせられました。5年後、10年後の北九州市の未来のまちづくりについて力強く発言する姿には、約5ヵ月間にわたり地域愛を高めながら参加した中学生議員一人ひとりが家族や友人や先生そして、地域の大人たちと接することで、コミュニケーション能力を養ってきたことを窺わせました。また、中学生議員の手から北九州自治基本条例検討委員会への提言書を提出させて頂きました。
 市制45周年記念事業「第21回わっしょい百万まつり」では、「愛120%元気発進!北九州」のテーマを掲げ、笑顔で元気に行動するメンバーの行動力とチームワークで158万人を超える人々で賑わう祭りを作り上げることができました。


友情から世界平和へ繋げよう

 韓国・仁川富平JCとの「姉妹締結20周年記念式典・懇親会」を両青年会議所の先輩方をお迎えして盛大に開催しました。「友情」の積み重ねにより20周年の節目を迎え、お互いに喜びを感じ合えました。また、今まで以上の交流を深めていくためには思いやりの心でお互いの国の文化や歴史を尊重し合いながら、心と心が結び合える交流事業へと昇華させ「未来を担う子どもたちのためになる交流事業」を視野に入れていくことを共に確認し合いました。
 台湾・台北JCとの公式訪問や第39回IFP児童交換事業(インターナショナル・ファミリープロジェクト)では、お互いの国の文化や歴史に触れる事業を通じて多くのメンバー同士が交流する機会により更なる友情を深めることができました。厚い友情を築くことにより次年度のIFP第40回記念事業への準備に繋ぐことができたと思います。
 1975年より姉妹締結をしているスリランカ・ウェラワッタJC創立35周年記念式典・懇親会に参加し、お互いの距離を感じさせない友情の熱い握手を交わすことができました。

 結びに、私たちは「誰のために、何のためにJC運動」を邁進するのか。それは、正しく愛する家族や未来を担う子どもたちのために、この社会を・わがまち北九州を「もっと住みやすいまちにしていきたい」ひいては、それは自分のためでもあるからだと思います。私は理事長所信の冒頭に3つの問いを投げかけました。

 「あなたを支えあなたを前進させる原動力は何ですか。」
 「今、私たちが改めて意識しなければいけないものは何ですか。」
 「真に豊かな社会を実現するために必要なものは何ですか。」

 すべての問いに対する答えは「愛」であります。「愛こそが私たちを前進させる原動力である」そのことを常に意識し、愛を行動へと移して一年間共に力を合せて運動を展開してまいりました。私たちの運動を通して一番大切なことは愛を原動力に絶対にあきらめることなく、全力で挑戦していくことが何よりも重要に感じます。そして、私たちが全力で挑戦するからこそ、多くの市民や団体の方々から支援と協力を頂けます。多くの人々を巻き込むことができるから、「我がまちを変えることができる」ことを学ばして頂いた一年間でした。2008年度(社)北九州青年会議所運動にご理解を頂き、多大なるご支援とご協力を賜りました企業・行政・各団体をはじめ多くの皆さんに心より深く感謝・御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

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