対談⑤ 重渕 雅敏 氏

日本青年会議所 JC jc jc ライトダウン わっしょい

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松尾
日頃より重渕会頭をはじめ北九州商工会議所の皆様方には多大なるご協力を頂きありがとうございます。我々北九州JCもお蔭様で今年56年目を迎えることができました。

重渕
毎年様々な方針や理念を打ち出し、テーマを持ってそれを確実になさっているJCの組織力、非常によく出来ているなと思います。我々の組織力は北九州JCに比べたらまだまだ弱いと思います。人数は多いのですけれども、活動力はJCの方が強い。やはり若さですよね。

松尾
何事においても目標値をつくり、それに対して青年らしくとにかくチャレンジしていこうというのがJC運動の根幹ですし、我々世代に一番求められているものだと思って活動しております。

重渕
JCのメンバーの方々は、様々な会社の経営をされていたり、或いは様々なまちづくりに関する運動をしたりと、完全に地元ベースになっていますよね。そういう面ではこの地元のために何かしようという気持ちが非常に強く、素晴らしいことだと思います。私共の会社(TOTO)の社員もJCの方々と同年代の方たくさんいますよ。でも彼らが「北九州市のために!」と考えるかというと、TOTOのことは一生懸命考えるけれど、北九州市のことはあまり一生懸命考えないのですよね。そこで「自分たちの住むまちなのだから」と言っても、「また転勤でどこ行くか分かりませんから」。サラリーマンとはそういうものですよ。私は北九州市の中で、本当にまちのことを考える組織であり、しかも若く行動力のある組織というのは、やはりJCをおいて他にないなと思います。そういう意味では、大変期待をしておりますし、また色々お願いしたいと思っております。

松尾
ありがとうございます。実際に北九州全域を、全市的に網羅して活動する団体はあまりないですね。そう考えると北九州JCの役割というものはかなり大きいでしょうし、古くは紫川の浄化運動や、わっしょい百万夏まつりなど、JCがあったからこそ実現できた「まちづくり」の成功例も多々あります。JCの先輩方の業績や功績があるからこそ我々も様々な運動ができると日々実感しております。

重渕
現代は本当に日本の将来のことを考えて政治を考える人が少なくなっていると感じます。日本の政治がポピュリズムに陥ってしまっているなどと言われておりますが、だからこそこれからは地方の時代ということで、道州制をはじめとし、地方の自治体が中心になってくると思うのです。ですからJCには地方の自治体の良い政治、地方の自治体の中に於ける良いリーダーが育っていくような組織のベースになっていただきたいと考えております。1つは、例えば博多と北九州の違うところというと、北九州市はもともと工業地帯ですから工業関係のサラリーマンが多いですよね。ということは、北九州市出身ではない様々な地域から来ている人が多いため、まちに対する郷土愛というのが何となく薄い気がします。「博多っ子」って言うでしょ。博多の人はやはり生粋の「博多っ子」といえる人が若い人も含めて多いのですよね。そういうことから考えると「北九州っ子」という人達がもっと増えなければならないと思います。北九州市は今、様々な意味で波に乗っていると思うのです。だからこそ北九州市で育ち、北九州市で就職し、そしてJCのように北九州市のために運動をする。そういった「北九州っ子」がこれから増えていったらいいなと思っております。そして、そういった人達をたくさん集めて、北九州JCのメンバー数をもっと増やしていただきたいと思います。

松尾
我々JCのメンバーでも、自分のまちのことにそれほど関心を持っていない方もいたりします。JC活動を通して、自分自身が地域から生かされていることを実感し、だからこそこの地域の為に何かしなければいけないといった精神を植え付けるのもまたJC運動の極意であると思うのです。そしてそれを踏まえた上で自分の周りにいる社員や家族、友人にもそういった精神性を伝播していかなければいけない。それがまず我々のやるべきことだと思っております。

重渕
そういったまちづくり等の運動に実際従事してみなければ、言葉だけではなかなかやってみようという気にならないですよね。JC活動をやることによって、自分のまちについてもっと考えなければならないなというようなことを感じるようになると思うのです。そういう意味でJC活動がまちづくりのベースになっているというのは、私共にとっても非常に心強い味方だと思います。

松尾
話は変わりますが、我々北九州JCは2012年の(社)日本青年会議所全国会員大会誘致を目指し頑張っております。3年目の今年こそ誘致決定できるよう、いま全力で運動をしているところです。2012年の10月は、全国商工会議所女性会連合会の全国大会が開催されますよね。したがって我々の全国大会開催が実現すれば、その年の10月、北九州市は2回も大きなコンベンションが開催されることになると思います。大会の成功に向けて、JCも商工会議所も行政も、それぞれの得意分野を持ち寄ってやっていければ大きな効果が期待できますね。

重渕
全国大会の開催が実現すれば、全国から多くの人が集まるわけですから、北九州市のまちにおいて環境首都を形成する為にどういう取り組みをし、その中でJCがどのような役割を担っているかを皆様に伝えていけたらいいですね。そして、まちもそれまでの間にもっと良くしていかないといけませんね。

松尾
大会誘致が実現した暁には、全国のJCメンバーに、「北九州に行ってよかった」と思っていただけるようにしっかり準備して参りますのでご協力宜しくお願いいたします。本日は貴重なお時間、ご意見を頂きありがとうございました。

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