2011年度 活動指針

北九州JCは青年運動の旗手として、半世紀以上もの間様々な事業を展開し、このまち市民の意識を大きく変える力となりました。しかし、まちが発展するにつれてそこに住む人々のこころの豊かさは失われ、自身のまちへの誇りや愛着が薄れてきているのが現状であります。地域社会のリーダーとして活躍するJAYCEEを育成し、その姿を市民が憧憬することにより未来への希望と期待を抱き主体的に行動するまちを築く必要があります。

明るい豊かな社会の実現に向けて、このまちの代表として共に汗を流し、JC運動に邁進できる同志を増やすこと、そして全ての会員が自分自身の可能性を見つけることで己の価値を高めることができるような事業を行っていきます。会員拡大については、会員拡大推進会議やJコンを通じて新たな会員を募り、同じ志を持った仲間を増やし様々な事業を行っていくことで、JCが地域の代表として、このまちに住む人々の地域に対する愛郷心を醸成し、このまちの発展のために尽くすこころを育むためのきっかけとします。会員研修は全ての会員がこのまちの歴史や創始の精神を学び、現代の豊かさの中におかれる自分を見つめ直し、自身に秘めた未知なる可能性を発見し、己を高めることができるプログラムを考えます。その可能性によって高められた革新の志を積み重ね、大きく飛躍させることでこのまちの発展へと繋げていくことのできる高い志を持った会員の育成を目指します。

事業を行っていくことで地域社会のリーダーであるという意識を持った仲間が増え、このまちの未来に向けて市民に影響を与えることで社会を動かす力へと発展します。また、会員が研修を経て自身の無限なる可能性を大きく飛躍させることで、「明るく」「豊かな」JAYCEEとして、多くの市民と共に行動していくことができます。それら全てが明日への架け橋となり、JCの目指す明るい豊かな社会の実現にむけての第一歩となります。

全体・継続事業である拡大活動。近年、当LOMでは会員数が伸び悩んでいます。それは社会情勢のみならず北九州JAYCEEの会員拡大意識の停滞に他なりません。会員拡大は誰かが行ってくれるものでしょうか。もし、会員の減少によりLOMが解散してしまったら…。現役・OBに関わらず帰る家を失ってしまうのです。LOMの永続のため、改めて一人ひとりがその意義を再認識し、意識の高揚を図る仕組みの構築が必要とされています。

今年度の会員拡大活動は「一人が一人、仮入会者を紹介する！〜TRY　JAYCEE　1TO1！〜」をメインテーマに、北九州JAYCEE一人ひとりの会員拡大意識が醸成され、多くの志を同じうする新入会員の方々に出逢えるよう、明日へと続く架け橋を築くための仕組みづくりと運営に励んで参ります。例会・委員会・各種事業開催時にPRを実施し拡大の意義を広く伝播し、拡大意識の向上と市民との接点の拡大を図ります。仮入会者の方々にJCを気軽に知って頂く「出逢いの場」としてJCコミュニケーションパーティー（Jコン）を開催し、JC運動への理解やメンバーとの交流を図り入会意識の高揚に繋げて参ります。年6回開催の入会審査会では、厳粛な審査が円滑に運営出来る様、申請書類の精査を綿密に行って参ります。また、会員拡大推進会議を開催し、委員会間の連携を強化し、委員会単位での拡大状況の問題点を洗い出し、更なる意識・活動の醸成を図ります。

「明るい豊かな北九州」の実現には、市民意識変革運動を推進するリーダーを絶えずJCから輩出し、JCの存在価値を高め、社会への影響力を持ち、市民・社会から求められる団体へ大きく飛躍していく必要があります。私たちJAYCEEは、その精神・活動を広く伝播しその輪を広げる事でビジョンの実現に近づかなければなりません。我がまちの、そして未来を担う子どもたちの夢や希望の架け橋となるためにその輪が広がる事と信じています。

「自分さえ良ければいい。」という考え方が蔓延する中、「明るく豊かな社会を作り上げよう。」という崇高な目的に向け日々邁進するJCにおいて、それを構成するメンバーの資質の醸成は必要不可欠です。自分たちの置かれている現状を正確に把握し、「『目的達成の為に何をすべきか』を考え効率よく実行する力」をメンバーに身につけてもらうことにより、JC・仕事・家庭・その他に充実した活動が出来るものと考えます。

全国会員大会に向けてLOMメンバー各個人の資質の向上は避けては通れない課題です。まず北九州市の新たなリーダーを決める市長選挙公開討論会を実施することにより、市民が選ぶこれからのわがまち北九州の新しいリーダーの考え方を見極めることが出来ます。次に「メンターメンティ制度の検証および推進」を行い、古いメンバーから新しいメンバーへの経験や知識の移譲をスムーズに行う手助けをします。また、会員研修事業の企画運営を行います。2010年の会員研修委員会の作ったプログラムや日本JCのプログラムなどを用い、JAYCEEとしての資質の向上を目指し、メンバーのJC・会社・家庭・社会においての資質を上げていきます。その他、講師を呼んでの講演会を実施し、会員の資質の向上を目指します。講師の選定については「メンバーの資質の向上」に役立つならば、JC関係者以外からの招聘もやぶさかではありません。

JCの事業で「修練・奉仕・友情」の様々な経験をしたメンバーに対して、研修事業で多くの気付きの機会を与え、メンバー個々人の資質を向上させる手助けをします。各個人の資質が向上すればJC・仕事・家庭・その他の場面で我々メンバーが明るく豊かになれます。それは、我々を取り巻く家族・会社・社会が求めていることであり、ひいてはそれが我々JCが目指す「明るく豊かな社会」を作り上げる第一歩になるのではないでしょうか。